パパさんの研究室

 すどうひろのり
 
 酪農家に生まれ、農業高等学校卒業後
 
 2年間の酪農研修のため渡米。
 
 帰国後、就農。
 
 土作り、牛作り、機械いじり大好き!
 



★ガレージが完成しました★
「第2研究室」とも呼びます
H18.8.31



古い牛舎を取り壊すことから自分たちの手で!
お友達の茂木さんも、暑い中頑張ってくれました。
シャッターをつけるとこの通りお見事!!



★廃材利用の手作り作品です!★
生まれたばかりの
赤ちゃん牛を運ぶ
『一輪車』
『自転車発電装置』 『牛さんのつめ切り枠』

★牛さんのウンチ、くさいお話のはじまりだよ★
親牛は一日約60キロの餌を食べて、?キロのウンチをします。さてこれからこのウンチたちは何処へいくのでしょう?
今、牛の体から出たウンチ、実はみんなが思っているほど臭くないんだ。色も形もバッチリのこのウンチ、牛も健康ということだね。
牛の状態チェックのためにはウンチを見る事も大切な仕事の一つということだよ。次回のアップお楽しみに!

ベッドにくっついてしまったウンチは糞かきで通路へ落とし、
通路のウンチと一緒にパワーショベルでダンプに積み、糞乾施設へ運ばれます。
糞乾施設で水分を調節したあと、車で5分くらいの場所にある堆肥舎に運んでいます。
ここで、発酵し乾燥牛糞ができるわけです。この堆肥は牧草地に入れられ、
牛さんたちの飼料の肥料になっています。まさに、循環しているわけですね。
もちろん、野菜畑や、花畑にもこの堆肥は使われます。牛さんはおいしい牧草を
食べて、おいしい牛乳を出すだけでなく、ウンチまでも無駄なく私たちに提供して
くれています。働き終わった牛さんがお肉になることも考えれば、もっともっと牛さんに
感謝しなければなりませんね。
★バンカーサイロ完成しました★H15.7.15
  


★育成牛舎の完成報告!★

牛舎全体の広さ 12.6m×18m
古電柱 10本
合掌 11枚(9m)

ケタ 300mm×120mm×18m
サンギ 90mm×45mm
サンギの間 60cm
屋根材 畜産波板

ベッド枠の打ち込み
ステコンの上に枠を打つ方法
(ベッドの中はコンクリート打ちしません)

コンクリート打ち
ステコンは多少まがっても構わない。
しかし、水平だけはしっかり取った方が
枠が打ちやすい

枠打ち
(枠の幅150mm)
(高さ250mm)
全部自分でやりました。

コンクリート枠の出来上がり
6ヶ月〜12ヶ月用ベッド
幅160cm
12ヶ月〜16ヶ月用ベッド
幅200cm
電柱の打ち込みは1m
地面から合掌までの高さ4m50cm
  38頭の育成牛が入る予定です。
  建築費360万円でできる予定!
  フリーバーンだったら290万円くらいで
  出来ると思います。
  次回はパテーションと連動スタンチョンの
  取り付けになります。
  お楽しみに!!

完成しました!!

中央が飼槽。右左に牛が入ります。

14ヶ月〜18ヶ月種付をする牛が入ります。

6ヶ月〜13ヶ月離乳した子牛が入ります。
(フリーストールに慣らす仔牛の小学校)

初めて牛がフリーストールに入った時は餌を
食べる場所、方法を教えるのに根気が必要。
(ジャージ牛のアンちゃん、ここから顔を出すんだよ)

初めての砂のベッド。しっかりベッドに寝てくれよ。

牧 場 の ご 案 内
1.地域の概況
 千葉県館山市は、房総半島の南端に位置し、西は波の静かな鏡ヶ浦を抱き、南は太平洋に面していて、31.5kmという長い海岸線を有しています。北と東は標高70m程度の山で果樹園や畑、山林になっています。中央部は、なだらかで、水田や住宅地が広がり、市街地は海岸線に沿って形成されています。
 房総地区の市町村は、隣接する広大な嶺岡牧(総面積1,760ha、周囲68km)で八代将軍徳川吉宗公が本格的な牧場経営に乗り出し、1728年にインド産といわれる白牛を輸入し、この嶺岡牧で飼育して白牛の乳から「白牛酪」という乳製品を製造させ、強壮剤や解熱用の薬として使っていました。このように、吉宗公が牛乳を使って乳製品を作ったことが日本の酪農の始まりとされており、千葉県房総地区は「日本酪農の発祥の地」とされています。
 気候は海洋性の性質を帯び、平均気温が15〜16度と冬でも暖かく、春にかけては花摘みやイチゴ狩りに大勢の観光客が訪れます。東京湾アクアラインの開通もあり、都心から2時間と交通の便も良くなりました。また、館山道の完成も間近になっており、更なる発展に期待が寄せられています。
 館山市の畜産は、平成10年の酪農家戸数が72戸で飼養頭数1,788頭、1戸当りの平均飼養頭数は約25頭となっています。大規模な酪農家はさほど多くありませんが、農業粗生産額は米に継ぎ第2位となっております。
2.経営の概況
 現在は、主に私と妻、父との3人で作業を行っています。また、次男が夕方の搾乳準備と牛の誘導、成牛の残飯処理の仕事を手伝ってくれています。
 私は、飼養管理全般で餌の給与、搾乳、乳牛改良、堆肥処理などを行い、妻は、搾乳準備、牛の誘導、搾乳、ベッドの掃除、また体験部門を担当しています。父は、育成牛の管理全般と、出産後間もない牛や診療が必要な牛の管理を担当しています。
 その他、ヘルパー利用組合に加入しており、月に2人から3人のヘルパーを頼むことになっていますが、私を含めて家族全員が地域や組合の役職を持っている関係で、出掛けることが多いので、大変助かっています。
 経営規模は、経産牛80頭、未経産牛50頭、合計130頭を飼養しており、年間乳量65.7tを出荷しております。

          表1 耕地面積

区 分 面 積 うち借地 酪農利用面積 備 考
173a      
320a 320a 320a 転作田
493a 320a 320a  
牧草地 130a   130a  
畜舎・施設  40a    40a  
運動場等  40a    40a  

          図1 牛舎の配置図

          図2 牛舎平面図

3.経営の特徴
  1)低コストに抑えるための廃材利用と中古機械
 全ての経費を低コストで抑えるために、出来る限りの資源を集め、大切に扱ってきました。
 昭和48年建築の40頭牛舎の材料が廃材であったことから始まり、平成6年建築のフリーストール牛舎も柱は全て古電柱を利用し、パーラー施設、牛乳処理室は育成小屋を改築して造りました。また、今年の育成牛舎の増築にあたりましても近くの酪農家の方が牛舎の取り壊しを行うというので、合掌を安価で譲り受け、育成牛舎に付けました。この合掌は、過去をさかのぼりますと、私の母校のもので、私の通っていた小学校の合掌が、近くの酪農家の牛舎になり、私の所へ来たというわけです。これらの建築にあたりましても、出来ることは全て自分で手がけることを基本に造りました。
 機械装備は充実させていますが、機械化ができるポイントを確認し、それにあった機械を知り合い等の「人の輪」を通じて格安で購入しています。トラクター2台、ヘイベーラー、フオーレージハーベスター、ユンボ、フォークリフトなどがそうです。また、保守点検は怠らず、機械の故障もできるだけ自分で対処するようにしています。


  2)自給飼料の生産と低利用、未利用資源の活用
 生産費用の低減のため高蛋白、高エネルギー飼料として積極的に豆腐粕を利用しています。市内の豆腐屋さんから、トラックで毎日運搬しなければなりませんが、無料で入手できます。また、稲刈り終了後の近隣の水田より稲ワラを収集し、1個の重量は約20kg程度で8月下旬〜9月下旬までに約11haの収集を行いました。稲ワラは、主に育成牛の粗飼料として使用しています。
 自給飼料生産としては、飼料畑と牧草地を含めて450aで、作付け体系としてはトウモロコシとソルガムの混播としています。気候温暖な房州では、4月上旬に播種可能であり、充分な気温と日照時間が得られるので、7月下旬〜8月上旬にかけてトウモロコシと1番のソルガムの刈り取りが出来ます。
 また、房州の特色として、秋には比較的大きな台風が発生することが挙げられますが、比較的風に強い性質を持つ2番のソルガムで対処するようにしています。このことによって、春に1度種を播くだけで効率良く2度収穫することが出来ます。
 サイロは主に鉄板を用い、刈り取り裁断後ダンプで直接搬入し、鎮圧はユンボで行う体系をとり、通年でサイレージが給与できるように生産量を確保し、飼料分析を定期的に千葉県嶺岡乳牛試験場に依頼しております。


  3)飼料給与体系について
 飼料の給与は、1日2回とし、搾乳中に行います。搾乳後の牛はコンプリートフィーダーによってよく混ぜられた飼料をすぐに食べることができます。
 全ての飼料を細かく切り、よく混ぜられるので、牛の食い込みも良く乳量もアップしている。


  4)作業効率と牛のストレス低減を重視した牛舎
 パーラーは、アブレスト式ウォークスルータイプとし、牛の保留時間を個々の搾乳時間のみで開放できるようにしました。これにより搾乳時間を短縮するとともに、牛へのストレスを軽減しました。
 牛の移動面はフラットであり、搾乳時には、人間が必要な低さまでピットの中に降りる形式を取っています。現在、搾乳とパーラー内の清掃を含めて、2人で2時間程で終了出来ます。
 ベッドは、コンクリート打ちをせずコスト低減に努め、ベット敷料としては山砂を使用し、乳房炎、細菌の増殖を防いでいます。
 また、牛舎の棟高は4.5mとり、通路は4.3mと、3.7mとってあります。牛1頭あたりの床面積はおよそ10.7uとなり比較的ゆったりとしているので、糞尿の乾きも良く、牛のスリップによる転倒防止や蹄球腐燗の予防にもつながっています。さらには、扇風機10台とミスト2台を使用し、夏の暑熱対策としています。


  5)牛の状態を確実に知る
 我が家では、牛の個体が簡単に識別できるように、年代ごとに決められた色の耳標をつけているので、発情を正確に確認できます。また、牛乳処理室には大きな繁殖予定表があり、飼養頭数全頭の状態が一目で解るように色分けされた事項の色紙が貼られ、個体の分娩日、発情日、種付け日、出産予定日などが誰でも解るようにしています。
 個体別乳量は、ミルクアイにより日々測定し、個体能力を把握し、年4回のバルク乳細菌検査を実施し、品質面についてもチェックしています。
 また、月に一度共済の獣医師によるハードヘルスを行うことによって、妊娠鑑定や産後の繁殖状況を正確に把握できるようにしています。


  6)確実な糞尿処理
  糞尿処理は、ホイルローダーとダンプを使用し、牛舎からハウス乾燥施設へ搬入しています。発酵適期まで水分が低下したら深型の発酵装置に移動し、2段階で完熟な堆肥を生産するようにしています。そうすることにより、近隣の花卉園芸農家のニーズにあった堆肥供給が可能となり需要も伸び、その他は飼料畑等へ還元し、堆肥の有効利用(リサイクル)を図っています。
          図5 糞尿処理

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