須藤牧場のメディアで発信PartT

2003年2月
小学館「幼稚園」3月号に載っています。
  
H14.10.20
BS朝日の番組、デジドルファクトリーの収録にて、
乳搾り、放牧、バター作り、お産まで体験しました。
水着の女の子が体験に来るなんて、後にも先にも
もう無いでしょう
館山市の小中学校で社会科の副読本として使われる
「南総たてやま発見伝」に掲載されました。
朝日新聞社出版「hello中学生」5月号のトツゲキ業界探検隊の
ところで須藤牧場が舞台になりました。お読みください。
(ママさんが少し老けて見える気がするけど、、、。)
5月27日の県民会議の模様が31日
千葉日報新聞に詳しく報道されました。
*県民会議*地域の活性化について
*県民会議*地域の活性化について
「農業者による体験受け入れの重要性」 須藤陽子
 私は、JR館山駅の隣にJR九重駅という無人駅がありますが、その九重駅から千倉方面に向って走っていくとすぐに右手に見えてくる牧場で、酪農業を営んでいます。地元の方々の中にはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、冬になりますとイルミネーションを飾っているところの牧場です。
 私の牧場では、酪農業と言いましても乳牛が専門で、牛乳を生産し出荷する事が経営の柱です。現在の飼養頭数130頭。その内搾乳牛80頭、1日あたり2400から2500リットルの牛乳を生産しています。
そして、乳牛の他にサラブレットやポニー、ロバ、ヤギ、ヒツジ、ウサギやフェッレットなど9種類の動物も一緒に暮らしています。
 さてみなさんは、「酪農業」といいますとどのようなイメージをお持ちになるでしょうか?おそらく、毎日休む事も出来ないし、仕事もきつく、においも臭いだろうし、きっと大変そうだと思われるかもしれません。全くのその通りで、(多少仕事の効率も上がったり、酪農ヘルパーにより休日もとれるようになりましたし、においも工夫しだいで、ずいぶんと感じなくなるものですが、今回は少しオーバーに表現しました。)
朝早くから牛舎に入って搾乳をしエサを与え、除糞作業をします。夕方も同じで毎日毎日仕事があります。
 また牧草をつくっていますので、2月3月には畑を起こし、4月には種蒔き、夏に刈り取り、11月頃また刈り取りです。
また、みなさんがお米を作られた後の稲わらを集めてもいますので、9月もとても忙しいです。
 このように年間を通じても仕事がある訳です。それに加えて大変なことは、やはり生き物相手の仕事ですから、思いもよらないハプニングが多々あります。
今朝も風邪をひいている牛にハクショオン!と大きなくしゃみを頭っから浴びたし、胸を怒突かれたり、肩を叩かれたりはよくあります。この前は牛が鼻先で一本のピンを外して40頭くらいが一斉に山まで大脱走して、それを2人や3人で追い入れたり。牛以外の動物でも大変な事はたくさんありますが、特に大変だったのは子ロバにまで引きずられてしまったりだとか。とにかく大変な事はそれはそれはあります。
 このように大変なことはたくさんありますが、そんな牧場に気が付くと人がたくさん立ち寄るようになってきたのです。
花摘みやイチゴ狩り帰りの観光客や、サーファーのお兄さんたち、若いカップルから親子連れ。文化が発達し、社会状況の変化によって牧場の持つ社会的価値というものが見直されてきたのです。自然と接する機会が減り、このような牧場の役割を自ら気づかされることになったのです。乳搾り体験をしたいという人や、搾乳見学にくる人のために、コンパネと足場パイプで搾乳見学スペースを造ったのが2年前です。
 千葉県酪連では、全国でもいち早く「千葉県酪連指定消費者交流牧場」の設置をしております。
現在では80牧場以上が登録されていると思います。また、全国の酪農家が集まりできた「地域交流牧場全国連絡会」というネットワークも私たちのように地域の方々を受け入れている酪農家の組織です。そして、更には今年3月には子ども達の総合学習にも協力できる「酪農教育ファーム」が認証されました。全国で116牧場あり、私のところもそのうちの一つです。
 最近では地元の幼小はじめ、中学生の職場体験でも利用されますが、県北や、東京の小学校からも大型バスを使って酪農体験にやってきます。メニューとしましては、「乳搾り体験」「子牛の哺乳」「アイスクリーム作り」「バター作り」「放牧体験」作業全般といろいろ相談しながら決める事ができますが、今日は知事に会場のみなさんと「バターづくり」に挑戦していただきたいと思います。
バターの作り方(略)
 このようにして、体験していただいていますが、先日ある方からこんな事を聞かれました。「須藤さんのところでは、年間どれくらいの入場者がありますか?」と。うちは、先程もお話しましたとおり酪農が専門なので、忙しい毎日を送りながら予約制で受け入れられるだけですから、そんなにはないですよ。と、お話したところ、「それでは、他のちょこちょこっと受け入れているところと同じですね。」と言われました。
そのとおりなのです。ちょこちょこっと受け入れている所と同じです。が、これからはそのちょこちょこっと受け入れをしている人を大切にしなければ今までと何も変わらないのです。
 地域の活性化のためにはテーマパークや観光牧場も必要ですが、実際の農業者が日々の生活から得た体験を伝えていく活動こそが、大切だと思うのです。
 「経験経済」という本が出版されていますが、その中でも「これからは、物を売る時代から、体験や思い出、心を売る時代に移り変わってきています。」とあります。どこの観光牧場で、大きな牛がこわくて近寄ることが出来ない子どもの手を引いて、一緒に歩くスタッフがいるでしょうか。どこのテーマパークで、物怖じしている小さな子に、近づきしゃがみ、抱き上げて案内するスタッフがいるでしょうか。私はそういうことを大切にしたいのです。みなさんはどう思われたでしょうか。
 堂本知事はじめ、県政市政に携わる方々、私たちのように地道に努力している農業者にどうかご支援をお願いします。
ありがとうございました。 以上
2001年4月 NHKみんなの童謡にて、
「牧場の朝」の歌のバックに映像として流れました。


NHK作成
「え?牛乳にも季節があるんですか?」
2001年、3月末、日本農業新聞、レタスクラブ、クロワッサン等
情報誌に谷川真理さんとの対談の様子が掲載されました。
「えっ、牛乳にも季節があるんですか?!」

谷川/牧場って広くて気持ちいいですね。こんな素晴しい環境なら牛も元気で、お乳をいっぱい出してくれますよね。
須藤/もちろん、おいしいお乳をたっぷり出しますよ。でも本来、乳牛の出すお乳には季節の波があるんです。ホルスタイン種という
     乳牛はもともと北方系の品種なので、暑さに弱く、夏場になると泌乳(乳を出す)量が減ってしまうのです。また乳脂肪分も
     低下してしまいます。
谷川/えっ、つまり牛乳にも季節があると言うことなんですか。初めて聞きました。
奥様/牛のお乳は本来、子牛を育てるためのものですが、暑い夏には乳脂肪分が低下し、反対に冬は乳脂肪などが多くなるんです。
     だから、牛乳が季節で変化するのは当然のことなんです。
谷川/なるほど、牛の生理を考えれば自然なことなんですね。でも、私たちは夏でも冬でも、いつでも同じ表示の牛乳を買って飲んで
     いますよね。
「酪農家は、高い脂肪分を維持するために苦労しています」

須藤/そうなんです。現在、一般的な成分無調整牛乳は、年間を通して乳脂肪分3・5%以上ということで販売されています。このた
    め多くの酪農家は、年間を通して高い乳脂肪分を維持するために苦労しています。
谷川/たとえば、どんなご苦労があるんですか。
須藤/まず、エサですね。その基準を満たすために、どうしても高価な輸入飼料を使わざるを得なくなったことが大きいですね。
    また夏場には牛の食欲も落ちますが、それでも食べてもらわないと困りますので、ワラの長さを多少短くして、食べやすい
    形で与えています。さらに設備などの面では、夏場には牛の暑さ対策のために牛舎に扇風機を回したり、細霧を散布した
    りもしています。何しろ暑さに負けないように、そして牛にストレスを与えないように気を配っています。
谷川/そうなると、酪農家の皆さんにかかるコスト面での負担やご苦労も当然大きくなりますよね。
須藤/苦労という面でいえば、当り前のことと考えていますから、あまり意識したことはありません。でも、コストという面での負担
    は大きいですね。飼料代もかさみますし、牛舎などへの設備投資も大変です。だから、うちではコスト低減のために、高蛋白、
    高エネルギー飼料である豆腐粕を市内の豆腐屋さんから無料でいただいて回ったり、牛舎に廃材を利用したり、中古の機器
    を導入したり、コスト低減のためには何でもやるぞって感じです。
谷川/酪農って、想像以上に大変なんですね。
須藤/でも、うちはまだいいほうです。中には、輸入飼料にほとんど頼らざるを得ないところもあります。また乳脂肪分を高めたり、
    泌乳量を増やしたりするあまり、乳牛にストレスが溜まり、出産回数が減ったり、寿命が短くなったりしたケースもあるんです
    よ。乳牛は、毎年赤ちゃんを出産することで、たくさんの良質な牛乳を作り続けることができるわけですから、酪農家にとって
    は、これは大問題です。
谷川/そこまで厳しいところもあるんですね。酪農家の皆さんもますます大変ですし、牛もかわいそう。そんなことなら、もっと牛の
    生理を尊重して高い乳脂肪分にこだわらず、幅を広げても良いのではと思いますけど? 第一、乳脂肪分が下がると味が変
    わるとか、栄養価が下がるとか、マイナス面があるんですか。
「季節で脂肪分が変わっても、牛乳のおいしさは変わりません」

須藤/消費者の皆さんの中には、乳脂肪分が高い牛乳のほうがおいしいと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。でも、牛乳が
    おいしいと感じられるのは、乳脂肪だけでなく、たんぱく質、乳糖、ミネラルが高いからなのです。
    牛乳は栄養バランスの良い食品ですから、乳脂肪分が減ったからといって、牛乳本来のおいしさや良さが損なわれることはあり
    ませんよ。
谷川/それなら、私たち消費者も”乳脂肪分の高い牛乳こそがおいしい牛乳“といった先入観をもしも持っていたら、変えていくことも必
    要なんですね。もちろん、今までお伺いした牛の生理とか、酪農の実情を知れば、そんな意識も変わるでしょうし、自然に即した
    、乳牛にやさしい酪農をもっともっと応援するようになれるような気がしますね。
「自然に即した、それぞれの土地の酪農があってもいいですよね」

須藤/そうですね。もちろん酪農家としては、より良質な牛乳作りのためにこれからもさまざまな創意工夫とか、牛の衛生面・健康面
    での管理は必要ですが、それとは別に、もっと自然に即した、それぞれの土地や環境に根ざしたそれぞれの酪農があっても良
    いと思います。そうなれば、輸入飼料に頼り過ぎない、コストを抑えた酪農も実現できますし、酪農がますます活性化してくるで
    しょうね。そのためにもぜひ、消費者の皆さんにもっと酪農を知っていただきたいですね。
谷川/酪農を知ってもらうために具体的に、何かやっていらっしゃいますか。
「皆さんにもっと、牛乳のこと、牛のことを知って欲しいですね」

奥様/うちの牧場では、もちろん基本は『良い牛を育て、良い牛乳を提供する酪農』ですが、一方では、消費者の皆さんの訪問を積極
    的に受け入れています。皆さんに動物との触れ合いを楽しんでいただいたり、牛の飼育や搾乳体験、バターやアイスクリーム作
    りとかを楽しみながら、その体験を通じて、牛のこと、牛乳のこと、酪農のことなどを知っていただければと思っています。
谷川/その気持ち、すごくわかります。私もランナーとして『マラソンの楽しさを多くの人たちに伝えること。そして、たくさんの人が走る
     ためのお手伝いをすること』を念頭に活動しているのですが、やっぱり楽しみながら、体験を通じて知ってもらうのが一番です
     ものね。
奥様/牧場体験に来た子供たちによく質問されるんです。『寝ている牛が多いけど、疲れているんですか?』とか『牛の家(牛舎)には
    壁が無くてかわいそう!』なんて。そんな質問には『牛が寝ているのは安心してのんびりできている証拠。だからお乳がいっぱ
    い出るんです』とか『牛がまるで木陰で休んでいるような気持ちになれるように、屋根だけのお家にしているんです』と答える
    と、納得してくれますし、これで牛のことをまたひとつ理解してくれたんだと思うと、うれしくなりますね。
谷川/さっきも、小さな子供たちが牧場の周りにいっぱいいましたね。まるで子供たちも放牧されたみたいに元気そうに動き回ってい
    ました。牛にも人間にも、やっぱり自然が一番なんですね。私もこちらにお伺いしてすっきりした気持ちになれましたし、いろんな
    お話を伺って、これからは牛乳をもっと味わって、もっと大事に飲もうって気になりましたからね。体験の効果は大きいですね。
須藤/そう言っていただくと、うれしいですね。もっと良い牛乳を作ろう、もっと良い牧場を見てもらおうと、ますますやる気が湧いてき
    ます。谷川さんもぜひ、これからもどんどん牛乳を飲んで、ますます元気に走ってください。
谷川/はい! 牛乳をいっぱい飲んでがんばります!
須藤牧場/千葉県館山市で須藤裕紀・陽子夫妻そして父・裕氏の3人を柱に経営。小学校に通う3人の子供たちも一丸となり、良い
       牛乳を提供できる酪農を基本に、誰もが気軽に集える「ふれあい牧場」作りを推進。多くの消費者との交流を通じて、酪農
       や牛乳のPRにも積極的に取り組んでいます。

谷川真理/福岡市出身。1991年、東京国際女子マラソンで初優勝を果たし、トップランナーの仲間入り。東京都都民文化栄誉賞を
       受賞。その後、国内海外の多彩なレースで活躍。マラソン普及や社会貢献にも積極的に活動。著書『谷川真理のランニ
       ングフィットネス』。最近はタレントとしてTVなどでも活躍。
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